《轮回 GiLGuL》生に執着する少女と死を望む彼女たちの現世帰還物語(寄稿者:ゲームライター・吉田輝和)
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探索《轮回 GiLGuL》生与死之间的冒险!体验三津真央与ビッケ的回归之旅,结合策略战斗与多结局故事。全语音、丰富文本,Steam好评中!
『ぎるぐる GiLGuL』Steamコミュニティをご覧の皆様、はじめまして。色んなメディアでプレイ絵日記を描いたり、なぜか漫画やアニメや小説やゲームにモブとしてよく登場したりしている吉田輝和と申します。
今回は縁あって『ぎるぐる GiLGuL』のプレイレポートを書かせていただくことになりました。
『ぎるぐる GiLGuL』とは、生と死の間に存在する宙ぶらりんな世界“間世”に迷い込んだ三津真央が、間世の水先案内人のビッケとともに、現世へ戻るための旅に出るドラマツルギーリアルタイムタクティカルアドベンチャーです。
今回は、どんなゲームなのかをプレイレポート形式でご紹介します!
三津真央が目を覚ますと、そこは見知らぬ場所、不思議な世界だった。学校から帰ってきてコンビニに向かったはずなのに、記憶はそこで途切れていて、気がつけばここに居たのだ。
これは流行りの異世界転生で、神様がチートスキルをくれる流れ……ではなく、現れたのは“ビッケ”と名乗る、この世界の水先案内人の少女だった。
ここは間世と呼ばれる世界で、現世ともあの世とも違うちゅうぶらりんな場所だ。間世に来て生と死のどちらも選べない者は、やがてバケモノへと変わってしまう。生きる気マンマンな真央と違い、間世にいるのはどうしようもないクズばかり(ビッケ談)。
間世は階層構造になっており、一番上の階層に行けば現世へ戻れる可能性があるらしい。真央はビッケとともに最上階を目指し、現世に戻る旅へ出るのだった……というのが本作のストーリーだ。
ワールドマップを1マスずつ進み、止まったマスで物語が展開していく。そこでは、物語を読み進めるアドベンチャーパートと、魑魅魍魎と戦うタクティカルパートが楽しめる。
タクティカルパートでは、ステージごとに提示される勝利条件に従って戦うぞ。このステージの勝利条件は敵本拠地の制圧だ。
バトルはアクションで、フィールドを移動しながら魑魅魍魎を倒していく。キャラクター前方の青い部分が自分の攻撃範囲で、赤い部分が敵の攻撃範囲だ。
敵の攻撃範囲を事前に表示してくれるシステムってありがたいよね。反射神経ニブニブな僕には助かる仕様だ。ただ、避けられないのがわかったときの絶望感もすごいけど。
ゲーム開始直後は通常攻撃の斬撃しか攻撃手段がないけど、レベルアップ時に貰えるスキルポイントを使い、体力系、物理攻撃系、魔法攻撃系などのスキルツリーで新たな技が習得できる。スキルが増えるほど立ち回りの幅が広がり、アクションもどんどん奥深くなっていくぞ。
また、敵を倒して浄化することで、可愛い鳥さんを自分の味方として召喚できるぞ。ビッケは戦闘に参加してくれないけど、鳥さんをいっぱい召喚できるから寂しくなくていいね!
階層を上がるごとに新たなキャラクターが登場する。生に執着する真央とは対照的に、彼女たちはそれぞれ死を望む理由と心の闇を抱えている。
ビッケいわく「この場所に来るヤツにまともなヤツはいない」らしく、間世で出会う彼女たちに対してハチャメチャに辛辣過ぎてちょっと面白い。
その反面、生きる気マンマンの真央にはめちゃ甘い。執着っぷりがちょっと怖いぜ。
登場キャラクターたちは戦闘にも参加してくれる。進むにつれてパーティのワチャワチャ感が増していくのが楽しい。SDキャラの姿もあって、魍魎がはびこる間世とは思えないほどホンワカした雰囲気になる。
ちなみに所有する武器はそれぞれ異なる。武器の種類は現世での願望や未練によって決められるらしい。脳筋プレイが好きな僕なら……こんぼうとかかな。
制圧した拠点は、ステータスアップや砲撃台の設置など、自由にカスタマイズできる。いきなりボスに挑んでサクッとクリアするのもアリだが、拠点を制圧して地盤を固めれば、より有利に進められるぞ。
各章のラストにはストーリーの分岐があり、これまでの選択肢次第で描かれる物語に変化が生じていく。
選択肢は、それぞれのキャラクターたちを肯定・否定するものがあったので、おそらく彼女たちからの好感度によって変化するのだろう。好かれていた方が良い結末を迎えられるのか、はたまた嫌われていた方が良かったのか。生に執着する少女と死を望む彼女たちの結末は、ぜひプレイして確かめてほしい!
単行本2.5冊分のテキスト量という圧倒的なボリュームに加え、全編通してフルボイスだったこともあり、プレイ時間の割合はアドベンチャーパートが6割、タクティカルパートが4割くらいだったかな~と感じました。
テキスト量が多いぶん、モニターの前で腰を据えてじっくりやるより、寝転がって気軽に楽しむスタイルのほうが合っていそうなので、今後の展開も楽しみですね!




